かけ算の文章問題名人をめざして  第1次  (3/36)

乗法の意味の理解を深める(プログラミング)「解く」

かけ算の文章問題に出てくる数をプログラミングすることによって、乗法が用いられる場面の数量関係について、かけられる数のかける数分だけ繰り返し足していることの理解を深める。

文章問題を読んで、かけられる数とかける数を決定し、正しく立式できる。

評価基準 学習活動と内容
十分 文章問題をよく読み、かける数とかけられる数を正しく選択して立式することができ、正しくプログラミングしたり、図を描いたりして、問題を解くことができている。
概ね 文章問題から、かけられる数とかける数を正しく選択し、立式することができ、正しくプログラミングをすることができる。
要努力 文章問題から、かけられる数とかける数を正しく選択することができる。
導入 5分
1.フラッシュカードで立式(フラッシュカードに描かれている絵の数を、かけ算の式で表す)
2.本時の課題「かけられる数とかける数について考えよう」を理解する(ワークシート)
評価 / 指導・支援
  • いくつずつ、いくつ分を正しく理解することができているか。
  • ワークシートを配布し、本時の課題について説明する。
  • かけ算九九(2~5段)を復習。あえて、交換法則の確認ができるように出題する。
板書内容
児童
かけ算の歌を歌う。
フラッシュカードで出される問題に答えていく
本時の課題「かけられる数とかける数について理解しよう」をワークシートに記入する。
展開(1) 10分
かけ算の式を、りんごとお皿の絵で表す。(ワークシート)
評価 / 指導・支援
  • かけられる数として、単位となる数を選べているか?
    単位となる数がわからない児童には、絵で指し示す
  • ワークシートの書き方の説明
    ワークシートの書き方について机間巡視
板書内容
児童
かけ算の式を自分で選び、その式の通りになるように、りんごとお皿の絵を描く。
スクラッチの準備・説明 5分
iPadを使って、使用する教材を読み込む。
評価 / 指導・支援
  • 教材の読み込み方について指導する。
    教材の使い方について説明する。

    iPadの動作確認
板書内容
児童
展開(2)Scratchを使って、自分の考えたかけ算の式をプログラミングする 8分
Scratchで表示されている文章問題に、ワークシートに描いた絵と同じになるような、かけられる数とかける数をプログラミングし、確かめる。
評価 / 指導・支援
  • かけられる数とかける数を理解し、問題を解くことができているか。
  • ワークシートの使い方について説明
    友だちと問題の交換ができるように指示を出す。
板書内容
児童
Scratchで表示されている文章問題に、ワークシートに描いた絵と同じになるような、かけられる数とかける数をプログラミングする。
Scratchで表示される絵と自分がワークシートに描いた絵が同じになっているか確かめる。
展開(3)Scratchを使って、友だちに文章問題を出す 7分
文章問題をつくり、友達に出題する
評価 / 指導・支援
  • かけられる数とかける数を理解し、友だちの作った問題をとくことができているか。
    Scratchを効果的に使用し、たくさんの問題にチャレンジしているか。
板書内容
児童
Scratchで表示されている文章問題に、かけられる数とかける数をプログラミングして、文章問題を完成させ、友だちに問題を出す。
問題を解くときは、ワークシートに絵を描いてから、Scratchに表示されている問題を解く。
まとめ 5分
かけられる数とかける数について気づいたことについて、ワークシートに記入する。
評価 / 指導・支援
  • 友達は、かけられる数とかける数を正しく認識しているかどうか、判断できる
  • かけられる数とかける数を間違えている児童には、絵で説明する
  • 多くのアイデアが出るように、たくさんの児童に発表させる
板書内容
児童
かけられる数とかける数をどのように決めたらクリアできたのか、友達にわかりやすく説明する

かけ算の意味理解

文章題をかけ算で解く場合には、かけられる数とかける数に意味があることを理解させる。かけられる数は単位となるもの、かける数はその単位がいくつ分にあたる数値であることを、絵を使って理解できるようにする。 単位の考えを理解しておくと、上学年で単位当たりの量を考えるときに、つまずきが少なくなるだろう。

単位がわかっているか

かけられる数として単位になるものが正しく読み取れているかどうかが、この授業の評価ポイントである。もし理解が遅い児童には、絵を示す。