重さ

単位変換
学年:小学3年生
教科:算数
Benesse Corporation
Teacher Profile
Benesse Corporation
明星学苑 明星小学校
2019/12/17

学習の目標

学習活動

・3年生では、重さ、長さ、かさについて単位を学んでいる。単位の仕組みについて振り返り、単位の種類が違っても、考え方が同じであることに気づかせる。
・Scratch教材で、重さ、長さ、かさ、時間の単位を切り替え、プログラムのどの部分を修正すれば、例えば、重さの単位が長さの単位の関係性を表示できるようになるのかを考えさせることを通じて、単位の仕組みの理解を深める。

学習指導要領第3学年のC(1)長さ,重さの単位と測定で育む「思考力,判断力,表現力等」に関連する学習活動である。
 イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
   ア  身の回りのものの特徴に着目し,単位の関係を統合的に考察すること。
第3学年までに学習した長さ(mm,cm,m,km),かさ(mL,dL,L),重さ(g,kg,t)の単位について整理してまとめた表などから,それぞれに共通する関係を調べる。

目標

○重さの意味や、単位と測定の意味について理解する。
○重さの単位「g,kg,t」について知る。
○はかりを用いて、重さを測定することができる。

□プログラミングの条件分岐の考え方を用いて、重さ、長さ、かさの単位に共通する関係について着目し、単位変換の理解を深める。

主な評価規準

<知識・技能>

○重さの単位「g,kg,t」と測定の意味、単位の関係について理解している。また、重さについて、およその見当をつけ、測定に用いる単位や計器を適切に選択するなど、重さについての豊かな感覚を持っている。
○重さについて、単位や計器を適切に選んで測定することができる。

□プログラミングの条件分岐の考え方を用いて、重さ、長さ、かさの単位変換に共通する関係に気づき、それを用いて、時間の単位変換も行うことができる。

<思考力・判断力・表現力>

○重さについて、普遍単位の必要性に気づき、重さの表し方を考えている。
○重さ、長さ、かさについて、1kgは1000g、1㎞は1000m、1Lは1000mLという関係をもとに、単位の大きさについて考えている。

□プログラミングの条件分岐の考え方を用いて、重さ、長さ、かさの単位の関係を応用させ、時間の単位の大きさについて考えている。

<学びに向かう力>

○身のまわりにあるものの重さに関心をもち、重さを数値化して比べようとしている。また、およその見当をつけ、目的に応じて単位や計器を適切に選んで測定しようとしている。

□プログラミングの教材を使い、さまざまな単位での変換を行い、その関係性に気づこうとしている。

指導に当たって

(1) 児童観

 児童はこれまでに「長さ」「かさ」についての学習を行い、直接比較や間接比較、任意単位による測定や、普遍単位による測定などを経験してきた。
 量感をつかめるようになってきたとしても、それが単位としてどのように表したらよいか、また単位を変換する際、単位ごとに何倍するのか、何分の一にするのか、理解を深められずにいる児童が多く、単元の学習が終えると、とたんに単位変換ができなくなってしまう様子が多くみられる。

(2) 教材観

 児童観でも述べたように、単位変換を十分に理解できずにいる児童が多い中、ここまで学習した単位の関係性について、この単元でまとめ、確実に定着させていきたいところである。
 そこで、ここまで学習した「長さ」「かさ」「重さ」の単位の共通性を見つけ、大きい単位から小さい単位への変換も、その反対もスムーズに行うため、プログラミング言語「Scratch」を使い、様々な単位や、数量で単位変換が行える教材を開発した。
 この教材では、単位変換をするときのもとになる数(レート)をプログラミングし、自分がプログラミングしたレートを用いて、様々な単位・数量の単位変換を行った結果を確認することができる。また、レートをプログラミングしていく中で、「長さ」「かさ」「重さ」の単位に共通しているところに注目しやすくなり、理解を深めるきっかけになる。
 さらに、「長さ」「重さ」「かさ」の単位の共通性への理解を深めることで、「時間」の単位変換にこの共通性が応用できないか考えることができるようになり、「時間」の単位変換への理解も深めることができる。

(3) 指導観

 教材の使い方が難しいため、教材の使い方を覚える授業にならないように気をつけないといけない。また、プログラミングをすることだけで満足してしまわないよう、「長さ」「かさ」「重さ」の単位の共通性を見つけたり、「時間」の単位変換に応用させたりする時間を確保する必要がある。プログラミングが目的では、プログラミングをすることを通して、何を学ばせたいかをおさえて、授業を展開していく必要がある。

学習指導計画